「莉茉、さっさと言っちまった方が、身の為だと俺は思うぞ?」 「………うぅ。」 俺の追及から逃げられないと悟ったのか、莉茉がかっくりと肩を落とす。 「さぁ、莉茉、吐け。」 ………………莉茉、諦めも肝心だぞ? 「………接客係になったの。」 「接客係?」 ぽつり呟いた莉茉に、俺の眉間に皺が寄る。 ………分かってる。 莉茉が自分から接客係なんて、親しくもない奴等と関わるような仕事を引き受ける訳がない。