「それを聞いてた朔が、文化祭は喫茶店でって、満面の笑顔で言うから…。」 「………。」 「………そのまま、きまっちゃったの、喫茶店に。」 おい、おい。 何をやってんだよ、朔。 笑顔と言う名の、脅しじゃねぇか。 「………莉茉。」 「うん?」 「それは、災難だったな。」 主に朔から笑顔を向けられた生徒達が。 ………まぁ、どうでも良いけれど。 莉茉に、害がなければな。 「………………、だから、さ。」 ちらりと、横目で莉茉が、俺を見上げる。