寵愛の姫 Ⅲ【完】



「ーーーーで、莉茉のクラスは、文化祭で何をするのか決まったのか?」


「うん、私達のクラスは、喫茶店に決まったよ。」



にっこりと、莉茉が微笑む。



「喫茶店?」

「そう、喫茶店。」



ココアをまた一口飲んだ莉茉が、こくりと頷く。



「………、その、神無がね?」

「朔の女がどうした?」

「喫茶店が言いなって、ぽろりと呟いたらさ。」

「うん?」



何で、莉茉は苦笑いを浮かべてるんだ?






俺は、首を捻った。