「…………なぁ、莉茉。」


「うん?」


「何で参考書が欲しいんだよ?」



もっと別の物を欲しがってくれれば良いのに……



「ん、もう少しで学校に通う事になるでしょう?」


「……あぁ。」



9月の新学期から莉茉は新しい学校に通い出す。



幾ら朔が側にいるとは言え、俺の中の不安は無くならない。