「だろ?」 「ふふ、本当に、暁が文化祭で何かするなんて、全く想像が出来ないや。」 くすくすと、莉茉が楽しげに笑う。 「………、でも…。」 「ん?」 「私が暁と一緒の学生だったら、色々と楽しかったんだろうなぁ。」 「……そうだな。」 確かに、莉茉と一緒に学生が出来たのなら、楽しかったかも知れない。 「まぁ、学生の姿の暁も、私には想像が出来ないんだけどね?」 ふふ、と笑った莉茉が、手に持っていたカップに入っていたココアを口に含んだ。