………でも。 「………、ねぇ、神無。」 「………うん。」 神無と2人、無言になる。 私達の視線の先には、黒板に書かれた1つの案。 「劇って…。」 「………ね。」 ーーーーそれは、ないでしょ。 2人で、苦笑いを浮かべる。 いくら、背景のセットを業者が全て用意してくれると言っても。 流石に、セリフを覚える劇は、無理があると思う。 主役になった人は、絶対に可哀想だよ…。