寵愛の姫 Ⅲ【完】



「じゃあ、一緒に文化祭を楽しもうね?」

「………うん。」



ーーーー頑張って、みようかな。






ここには、神無や朔がいるんだから。





私も、楽しまなきゃ。



「ふふ、今年は何をするのかな?」



楽しみ、と神無は鼻歌を奏で、上機嫌で黒板へと、その視線を向ける。



「ーーー他に案はありますか?」



文化祭実行委員の声に次々と上がる、生徒達の手と多数の案。






縁日に。



劇。



カフェ。




種類は、様々。