「………、私、さ?」
「ん?」
「文化祭に参加した事ってないんだよね…。」
神無に、苦笑いを浮かべる。
茉莉の“噂”で、嫌われ者だった私。
当然、文化祭に参加させもらえる訳もなく。
まぁ、全く興味がなかったから、それでも良かったんだけどね?
だから、今回が初参加な訳で。
正直言って、私に何をしたいのかと聞かれても、文化祭の知識かないから、分からない。
「………………え?」
驚きの声を上げた神無の顔が曇る。
「………神無?」
「っっ、」
それも一瞬で。
顔を覗き込んだ私に、神無は直ぐに、にっこりと笑みを浮かべた。



