「顔色が悪いな。」 私の顔を覗き込んだ暁に、頬を撫でられる。 「………暁…。」 その手に、私は擦り寄った。 「莉茉、大丈夫か?」 「…ん。」 こくりと、頷くけれど。 ーーーー何でだろう。 無事に婚姻届にお父さんからサインを貰えて、嬉しいはずなのに。 ………怖くて堪らない。 ざわめく、私の心。 「………、暁…。」 思わず、逞しい身体に抱き付いた。 ねぇ、暁。 怖くて、堪らないよ。