「………そう、か。」 「うん。」 少しだけ顔を緩ませた暁から、私は視線を目の前に座る両親達へと向ける。 「………、」 まだ、怖いけど。 ………………うん、大丈夫。 暁とお揃いのピアスと、左手に輝く指輪が、私に勇気を与えてくれるから。 ーーーーもう、逃げない。 「………。」 ぎゅっと、暁と繋いでいる手に、私は力を込めた。