寵愛の姫 Ⅲ【完】



「なら、受け入れてくれ。」


「受け入れる?」


「あぁ、組員達は親父や俺にとって家族みてぇな存外なんだよ。」



そいつ等の家族も、親父や俺にとっては守る義務があるし、大切にしたいと思ってる。



「“組員は家族の一員”」



それは、高崎組に脈々と大切に受け継がれてきた家訓。



「俺は、親父にそう教わって育った。」