「あ、そう。」 なら、良いや。 もう、関わりたくないしね。 私にも関係ないやと、直ぐ目の前の男に対しての、一切の興味が消え失せた。 「では、さようなら。」 くるりと、男に背を向け、歩き出す。 ………今度は、引き止められる事はなかった。 「………………あーぁ、これなら、大人しく家で留守番してれば良かった。」 小さく愚痴る。 疲れた。 本当、私がここに来た意味がなかったんじゃない? ただ、疲れただけだったし。