「………………おい、おい。」 さんざん、自分の娘だって言っておいて、莉茉ちゃんへの対する、妻の所業も知らないなんてさぁ。 本気で、呆れる。 もっと、あんたは会社だけじゃなく、家庭を省みるべきだったんだ。 ーーーーそう、莉茉ちゃんの事を。 「………お前、本当なのか?」 妻に向けるのは、疑惑の目。 「っっ、いいえ、そんなの何かの間違いよ。」 引きつる顔。 自分の夫から軽蔑の視線を向けられた、莉茉ちゃんの母親が否定するも。 ………全く、彼女から説得力が感じられないのは、俺だけだろうか?