「っっ、」 その隣では、妻である女が息を飲む。 身体を大きく震わせ、顔面蒼白だ。 ………………………そして。 ちらりと、莉茉ちゃんの妹へと、俺は視線を向ける。 「………。」 無言で暁を見つめる妹。 「………………何だ?」 俺は違和感に眉をひそめる。 怒りも。 悲しみもなく。 ーーーーその瞳には、全くの“無”があった。