まぁ、無理もないけど。 「………………くくっ、馬鹿だな。」 壁際に控える俺の口から、冷笑が零れ落ちる。 大事な。 暁の宝物でもある莉茉ちゃんを、“あれ”呼ばわりされて、怒らない訳がない。 俺も馬鹿な父親に、冷たい侮蔑の視線を向けた。 もう、さぁ。 ………………そのうるさい口を開くのを、止めてもらえないかなぁ? じゃないと。