「娘を返して頂きたい。」 広い第2会議室に揃った、水瀬一家。 椅子に座った莉茉ちゃんの父親の第一声が、まず、それだった。 「………、」 ちょっ。 え、挨拶はなし!? 目を見開いた俺は、呆れるを通り越して、彼に感心するしかないんだけど。 「………………娘、ですか。」 低い暁の声。 傲慢な顔で宣う莉茉ちゃんの父親に、向かいの席に座る暁から、とてつもなく冷たい空気が流れ込む。