寵愛の姫 Ⅲ【完】




「あぁ、それにうざい。」



「!!?」



効果音が付きそうなぐらい、ショックを受ける大雅から、手元の書類へと視線を向ける。



「っっ、あ、暁?」



「あ?」



まだ何かあんのかよ。




静かになると思ったのに、勘弁してくれ。





怪訝な眼差しを俺が向ければ、大雅がへらりと微笑む。



「莉茉ちゃん、暁からの誕生日プレゼントの指輪、喜んでくれた?」



「………………あぁ。」



泣いて喜んだな。