「あぁ、お袋が料理を作って、お前が来るのを待ってる。」 「っ、お母さんか料理を……。」 莉茉の瞳が少しだけ潤む。 その声も震えていた 母親の作った料理の味を全くと言っていいほど、知らないらしい莉茉。 ずっと我慢して。 愛情に飢えていた莉茉にとって、お袋の手料理は嬉しいもんなのかもしれない。