「外さないよ。」 意地悪く笑う暁に、私は唇を尖らせる。 「だって、暁から貰った、私の宝物だもの。」 外す訳がない。 私の、一生の宝物だ。 「ふふ、」 嬉しくて。 まじまじと、私は笑みのまま、きらきらと光る指輪を見つめる。 貰えると思っていなかった、誕生日プレゼントに、私の胸が弾む。 「………………ねぇ、暁?」 ふと、指輪から私は暁へと、視線を向けた。