「ふふ、おはよう、暁。」 本当、幸せだ。 こんなにも、心の中が満たされる。 「莉茉?」 「ん?」 「誕生日、おめでとう。」 耳元で囁いた後、暁が私の額に口付けた。 「………?」 誕生日…? 「………………莉茉、気が付かなかったのか?」 きょとんと暁を見上げていれば、呆れたような表情を浮かべられてしまった。