「っっ、」 驚きに私が身体を強張らせるのは、一瞬で。 直ぐに力を抜き、暁の腕の中にそのまま身を任せる。 「………暁…?」 暁を見上げれば、愛おしげな眼差しで見ていて。 私の胸が高鳴る。 ………あぁ…。 こんな何気ない朝が、私にとっては、とてつもない幸せを感じる瞬間。 「ーーー莉茉、おはよう。」 甘く私の名前を呼ぶ暁の声に、私は身を任せたまま、うっとりと幸せに酔いしれた。