寵愛の姫 Ⅲ【完】




「えぇ、暁は大切な私の光なの。」



にっこりと、とても綺麗な表情で莉茉が微笑む。



「ふふ、莉茉は、本当に朔くんのお兄さんが好きなんだね。」



くすくすと、莉茉に笑う。



「っっ、まぁね。」



莉茉が顔を赤らめる。




恥ずかしそうに、はにかんで。



「………、」



か、可愛い。




照れる莉茉の表情は、女の私から見ても、見惚れるぐらい綺麗だと思う。