「神無が側にいてくれる事で、きっと朔は救われてると、私は思うよ?」 ふわりと、莉茉が微笑む。 「………莉茉…。」 「………………、私も、暁と出会うまでは、他人と関わるのが嫌いだった。」 そっと、自分の手を握り締めた莉茉の睫毛が、物憂げに伏せられる。 「………………………誰かに必要とされなくなるのは、とても怖いよね…。」 「っっ、」 ふっと、切なげに微笑む莉茉に、私の胸が締め付けられる気がした。