全ては、その名のブランド目的。 そんなの、悲しいし。 ………………とても、寂しい。 「………、それって…。」 莉茉の顔が曇る。 「………………何だか、朔じゃなくても良いって言われてるみたいだね。」 ぽつりと呟いた莉茉に、私は笑みを深めた。 「私も、莉茉と同じ事を思ったよ。」 一番、傷付き。 心の中で、血を流しているのは、朔くんだ。 「だから朔くんは、自分が気を許した人にしか、素を見せないの。」