「………………そんな朔くんに、さ。」 「うん?」 「高崎って名前のブランド目的に、皆が集まって来るんだよね。」 苦い気持ちが込み上げてくる。 朔くんの事を、何だと思っているんだろうか。 そんな皆の目的に、気が付かないとでも。 傷付かないとでも、思っているの? ………………それは違うのに。 「………ブランド?」 「………………………朔くんと仲良くなれば、何かしらの“恩恵”があるって思ってるみたい。」 朔くん個人じゃなく、その後ろにある高崎の家を、皆は見ているって事で…。