「将来、朔くんが会社を継ぐ気でいるのは、周りは知らない。」 「うん。」 「勿論、会社を継げるかも分からないけどね。」 会社を継ぐって、そんな簡単で、生易しいものではないと思うから。 「朔くんのご両親は、会社を継ぐ事を反対してないんだって。」 「そうなの?」 「むしろ、凄く応援してくれてるみたい。」 応援してくれたんだと、どこか照れくさそうに朔くんは笑ってた。