「そう、高崎の裏を継ぐのは、お兄さん。」 そして、お兄さんの彼女である莉茉は、完璧に裏に関わっていくんだろう。 私よりも、深く。 あの、高崎の家に。 「朔くんは、表の会社を継ぎたいんだって。」 「え、会社を?」 「うん、会社の方を朔くんが継げば、お兄さんは裏に専念が出来るでしょう?」 表から朔くんは、お兄さんを支えたいのだと。 そう、私に教えてくれたんだ。