私の眉間に皺が寄る。 「本当、汚い。」 ぽつりと小さく呟いた私は、彼女達に軽蔑の視線を向けた。 朔くんのお兄さんに、自分自身では何もしないくせに。 そのくせ、付き合いたいって夢見るお馬鹿さん達。 「………………“あの子”も、そうだったなぁ。」 あの頃を、懐かしく思う。 朔くんと付き合い出したって知った瞬間、嫉妬に狂った目を向けた“あの子”の事を…。