「すまないが、前田先生に理事長室まで来るように伝えてくれ。」 簡潔に電話越しの相手に告げた理事長が、受話器を置く。 「………、」 前田だと? ……まさか… 莉茉の担任って、まさかあいつなのか…? 「暁、どうかした?」 不思議そうに俺を莉茉が見上げるのと同時に、部屋の中にノックの音が響く。 「ーーーー失礼します。」 嫌な予感は、当たるものだ。