「お袋と呼び分けて、俺の女の莉茉は若姐さんだな。」 色んな決まりのある、暁の世界。 私の知らない事も。 理解の出来ない闇もあるかもしれないけれど。 私が知るべき事は、暁の為にもしっかりと覚えていきたいって思う。 「なるほど。」 納得したと、私は暁に頷いて見せた。 それからは、銀次さんから若姐さんと呼ばれても、あまり動揺する事もなく。 それを、当たり前なんだと受け入れている。