狂気のお姫様


「あたしたちになんの用なわけ!?」

「逆に何の用だと思うの?」

「はぁ!?あたしたちが知るわけないだろうが!」

お前らしか知らねぇよ。

思い当たる節はあるだろうに。しらを切るつもりだろうな。




「あんたたちが植木鉢なんて落とすからこうなってるんだよ?」


さてここからだ。




私がそう言うと、2人は少しだけ目を見開いた。

あぁ、もうお気づきだろう。この2人は、あの教科書事件の2人リカとレイナだ。私の教科書をとって辱めようとし、怖ーい先生に連行された頭の悪い2人だ。


「は…なんのこと?」

まぁ…まさかバレてるとは思ってないよな。


「あれ?身に覚えないの?私を狙ったでしょ?3階の窓から」

コテン、と首を傾げて、にんまり笑う。

この状況で笑ってる私が怖いのか、少し後ずさりをする2人。


「意味分かんないんだけど……!あたしたちがそんなことするわけないじゃん」

「教科書盗む人だから何するか分からないでしょ」

「それはあんたが!!!」

「え?私?私何かした?」

「あんたがアミの教科書とったんでしょ!?」


あー、そんな名前だったなそういえば。

そんな呑気なことをポケッと考える暇があるくらい、こいつらの話はつまらない。

まぁ、私がアミとやらの教科書をとったことは、この2人は気づくはず。私の机の中から私の教科書をとったはずが、その教科書はアミとやらのものだった。ということはだ、私がアミとやらの教科書をとって私の机の中に入れておいた、ということしか考えられないのだ。


「えー?知らなーい。なんのことー?単にあなたたちがアミとやらの教科書盗んだだけでしょー?」

「は!?あたしたちはあんたの机からとったのに!アミの教科書が入ってるわけないじゃない!!」

「えー!私の教科書とろうとしてたのー?怖ーい」


わざととぼけて驚くふりをすると、イライラがたまってきているようだ、唇をワナワナと震わせている。


「だから私を狙って植木鉢を落としてきたわけだ」

「は!?だからっ、意味分かんないから。なに、あたしたちがやったっていう証拠でもあんの!?」


出た出た。すぐに『証拠』だのなんだの言うやつ。まず証拠がないのにお前らを呼び出すわけがないだろって。

証拠はある。あるが、それを出すつもりはない。その証拠というのは録音付きカメラなのだが…、それを校内に仕掛けてる、なんてまあまあ問題だろう。他の奴に言われても厄介だからな。


「言い掛かりはやめてくれる?」


腕を組んで何故か勝ち誇った顔の女2人。


「ほら、はやく証拠があるんなら出せば?」


何をもってして勝ったと思っているのだろうか。



「証拠?あってもなくても、お前らがやったことに変わりはないんだよ」

「ウグッ!!!」

ガッシャ------ン!!!!!


よし、もうめんどくさくなってきたから、殺っちゃおう。