狂気のお姫様

「お前は!いっつもいっつも!!!!」

「喧嘩売ってきた方が悪い!!」

「だとしてもやりすぎだバカヤロウが!」

「生きてるじゃん」

「最低のラインそこじゃねぇんだよ」

「二度と私に歯向かわないように懲らしめとかないと」

「懲らしめるっていうレベルじゃねぇのよ」



あれから数十分待っていると、陽ちゃんがお迎えに来てくれた。

ちなみにもう血は乾いていて、制服については使い物にならないな、と諦めたところだ。

昔から、いじめっこやらガキ大将やらが喧嘩売ってくるとボッコボコに返り討ちにしていた私。小さい子供の喧嘩にしてはボロボロで帰ってくるのに、何故相手の親が何も言わないのかというと、みんな女に負けたとは言わないからだ。

ちなみに私の『やられる前にぶちのめせ、やられたら100倍返し』の理念は両親譲りだったりする。

昔から可愛かったこともあり、好きな子には悪口を言ってしまう男の子によく標的にされていた。小さい頃は気づかなかったが、当時、可愛い娘に近寄る男どもを許さなかった私の父親が『悪口言われたら二度とそんなこと言えないようにボコボコに仕返しするんだよ』なんてやたらめったらなことを吹聴したので、もう板に付いてしまったのだ。しょうがない。

ただ、今の私の保護者ジローさんは『女の子らしくしなさい』とよく言うので、こんな破天荒なことをしてるということは内緒なのだ。怒ったら怖いもん。

しかしそんなジローさんでも、自分がキレたときには私に『殺ってこい』と言うので、中学の時の教師全裸宙吊り事件のときは、やや怒られたが許してくれた。そりゃ自分の娘みたいに思ってる子がセクハラされそうになったんだからキレちゃうよね。私もそんな要請を受けたので徹底的に殺ったのだが…さすがにやりすぎだったようだ。



まぁ、そんなことはいいのだ。

「ったく…お前のその度が過ぎた仕返し癖はもう直んねぇな…」

よく分かっているじゃないか。

まぁ、でも陽ちゃんのガミガミ説教ももういい。



私が突っ込みたいのは、

「あれ、コイツ絶対顔面の原型なくね?愁ちゃん」

「元からブスなんじゃないの」

「え、そのパターン?こんなアン〇ンマンみたいになってんのに?それ遺伝すごくね?」

何故ここに羽賀愁と佐々木夕がいるのか、ということだ。