狂気のお姫様



「うわぁああ!!!」

「おっ」

女の1人が狂ったように叫びながらこちらへ走ってくる。
が、私に向かってきたわけではなく、あわよくば私の横を走り抜けて逃げようとしたみたい。

だが、

「ざーんねーん」

ガッ

「ゲッホ…!!」

「通せんぼ〜」


女の腹に蹴りを入れて行く手を阻む。

やっぱり男よりかは軽いなぁ。すぐに吹っ飛んでいく。


「ヒッ」

奥で縮こまってる女2人は、もはや気が気でないご様子。


「ゲホッ、ゲホッ…ヴッ」

嘔吐いている女の髪の毛を掴み、上を向かせる。

「ゲホッ、ご、めん、なさ…!!」

汚い面してるな。

「別に謝ることないよ。君たちのおかげで私はこんなに楽しめているんだから」

「…っ」

「この前私のこと呼び出した女たちはねー、私のほっぺた叩いたの。だから徹底的にやったけど。今回は手をあげられたわけじゃないからなぁ、ちょっとは大目に見てあげようか」


そう言うと、女は少し希望が見えたような顔をした。

が、


「なーんちゃって」

ゴッ

まぁ、そんな甘くないんだけどね。

女の髪の毛を持ったまま、地面に向かって踵落としをすると、凄まじい音をたてて女は動かなくった。


「目が潰れた奴よりはマシでしょ」

何本か抜けた髪の毛をはらいのけ、奥の2人の方へ目線を向ける。


「ごめんごめん、お待たせー」

って待ってないか。


もう、彼女たちの恐怖は限界のようだ。

そりゃそうだろう。普通の高校生だと思ってた女が、男をボコボコにして、血塗れのまま笑ってるんだから。

鉄臭いなぁ。まぁでも、ここを選んでくれて逆に感謝…というところだけど。あ、でも発見されるのが遅かったらこいつら死んじゃう?そんなに強くボコってないから大丈夫か。


「どーちーらーにーしーよーうーかなー」

一歩ずつ、奥に進んでいく。


「やだ、やだ、やだやだやだ!!!」

「そうだねー、やだねー」


鉄パイプには血の手形がくっきり。

「メイク落ちてパンダみたいになってるよー」


そう言ってケタケタ笑うが、それさえも怖いらしい。笑ってくれないとつまんないんだけどな。

コンッ

鉄パイプの先が女の靴に当た

「やだ、やだやだやだやめて!!!」



「きゃぁぁあああ!!!!!」


私に喧嘩売るのが悪いんだよ。