いつも鹿島杏奈を囲ってピーチクパーチク鳴いていた取り巻きたちも、今この状況でいつものように私に牙を剥くことはしない。賢明な判断だ。
「な、なんで私が悪いみたいに、言うの?」
先程の取り巻きの発言に、鹿島杏奈は絶句。
それもそうだろう。彼女たちは自分の駒だと、信じきっていたのだから。
だがしかし、残念ながら人は簡単に裏切る。あんたみたいな嘘で塗り固められた被害妄想女には尚更。
「あー、やっぱり鹿島さんの自作自演かー。ひどいひどいってさっきからほざいてるけど、ひどいのはどっち?」
血に塗れた手が煩わしくてパッと振ると、ロビーの床に血痕が飛び散る。その所作1つで周りから悲鳴が聞こえるのだから、この場を支配しているのが誰か、考えなくても分かるだろう。
「しゅ、愁さん!みんな!律ちゃんの言うこと信じちゃダメ!!見てあの醜い姿!!みんな騙されてる!!!あれが本性なんだよ!?」
性懲りも無く…、さっき私が提示した証拠を余程出されたくないのか、往生際が悪いな。
しかし、縋る相手が間違ってるんだよ。
「え、話しかけないでくんない」
羽賀愁は、そんな優しい男じゃない。
「なんで??なんで誰も信じてくれないの??ね、陽介さ」
「名前で呼ばないでくれる?気持ち悪い」
うちの陽ちゃんも容赦ないらしい。
「あのさ」
あー、陽ちゃんのあの目は、ゴミを見るときの目だ。
「俺、律が生まれた時から一緒にいるんだけど、お前はあいつの何を知ってさっきから本性だのなんだの言ってるわけ」
陽ちゃんが吐き捨てるようにそう言うと、鹿島杏奈は目を見開いた。
あぁそっか。私と陽ちゃんが幼なじみってこと、みんな知らないもんね。
陽ちゃんの発言には周りの人たちも驚いている。
「そ、そうなんだ。知らなかった」
鹿島杏奈も想定していなかったのだろう、なんと答えればいいか言葉を探しているようだが、当たり障りのない返答しかできていない。
「もう、いいよね?」
客も、あまり焦らされるのは好きじゃない。
オチを引きずる劇は、お呼びでなくってよ。
「な、何がいいって…」
『何をしてほしいんだよ杏奈』
再生ボタンを押すと、暫くのノイズ音と共に、男の声が鮮明に流れ出した。
『あのね、私をいじめる女が学校にいて…』
『お前を?』
『その女たち、天の人たちとも仲良いの!だから…』
『ほう』
『その女、やっちゃったら、天も潰せるから…』
「やめて!!!!!!」
「おっと」
音声が流れている携帯を奪い取ろうと、鹿島杏奈が私に手をかける。
が、
「いっ!!」
ゴンッ
「危なー」
私がお前なんぞにやられるわけないだろ。
「な、なんで私が悪いみたいに、言うの?」
先程の取り巻きの発言に、鹿島杏奈は絶句。
それもそうだろう。彼女たちは自分の駒だと、信じきっていたのだから。
だがしかし、残念ながら人は簡単に裏切る。あんたみたいな嘘で塗り固められた被害妄想女には尚更。
「あー、やっぱり鹿島さんの自作自演かー。ひどいひどいってさっきからほざいてるけど、ひどいのはどっち?」
血に塗れた手が煩わしくてパッと振ると、ロビーの床に血痕が飛び散る。その所作1つで周りから悲鳴が聞こえるのだから、この場を支配しているのが誰か、考えなくても分かるだろう。
「しゅ、愁さん!みんな!律ちゃんの言うこと信じちゃダメ!!見てあの醜い姿!!みんな騙されてる!!!あれが本性なんだよ!?」
性懲りも無く…、さっき私が提示した証拠を余程出されたくないのか、往生際が悪いな。
しかし、縋る相手が間違ってるんだよ。
「え、話しかけないでくんない」
羽賀愁は、そんな優しい男じゃない。
「なんで??なんで誰も信じてくれないの??ね、陽介さ」
「名前で呼ばないでくれる?気持ち悪い」
うちの陽ちゃんも容赦ないらしい。
「あのさ」
あー、陽ちゃんのあの目は、ゴミを見るときの目だ。
「俺、律が生まれた時から一緒にいるんだけど、お前はあいつの何を知ってさっきから本性だのなんだの言ってるわけ」
陽ちゃんが吐き捨てるようにそう言うと、鹿島杏奈は目を見開いた。
あぁそっか。私と陽ちゃんが幼なじみってこと、みんな知らないもんね。
陽ちゃんの発言には周りの人たちも驚いている。
「そ、そうなんだ。知らなかった」
鹿島杏奈も想定していなかったのだろう、なんと答えればいいか言葉を探しているようだが、当たり障りのない返答しかできていない。
「もう、いいよね?」
客も、あまり焦らされるのは好きじゃない。
オチを引きずる劇は、お呼びでなくってよ。
「な、何がいいって…」
『何をしてほしいんだよ杏奈』
再生ボタンを押すと、暫くのノイズ音と共に、男の声が鮮明に流れ出した。
『あのね、私をいじめる女が学校にいて…』
『お前を?』
『その女たち、天の人たちとも仲良いの!だから…』
『ほう』
『その女、やっちゃったら、天も潰せるから…』
「やめて!!!!!!」
「おっと」
音声が流れている携帯を奪い取ろうと、鹿島杏奈が私に手をかける。
が、
「いっ!!」
ゴンッ
「危なー」
私がお前なんぞにやられるわけないだろ。
