陽ちゃんにズルズルと連れ去られた愁さんは、嫌々ながらも敵を蹴散らしていく。
この状況でサボるのもすごいし、一人は一向に降りてこないし、佐々木夕は釘バットから木刀二刀流になってるし、この人たちのポテンシャルが本当に理解できない。
ていうか…
「私このまま帰ってもバレないんじゃないか」
実はもうやる気なんてどこかへ行ってしまっていて、『帰りたい』一択なのだ。
だがしかし。
何故帰れないかというと、私の携帯ちゃんが人質にされているからだ。
正直どこにあるか分からないし、かと言ってあの喧騒の中に「私の携帯どこにある?」と聞きに行くのも無理な話だ。
だから、あわよくば誰かが見つけてくれないかなー、などと思っているのだが…。
喧嘩中に人の携帯なんかに気なんか回す奴、いないよなぁ。
なーんて呑気に思っていると、
クンッ
「わわっ」
いきなり袖を引っ張られる。
「え、ちょ、なんですか!」
「まじで疲れた!!そろそろ最終兵器投入するわ!!」
「誰が最終兵器だこら!!」
皆さんお分かりだろう。金髪ホストである。
「嫌ですよ!!!」
「俺も嫌!!」
「とか言って鳴さん余裕じゃないですか!」
「余裕だけど時短したい!!」
「誰が時短アイテムだこら!!!」
ていうか余裕なんじゃねぇか!!
全力で抵抗してみるも、男の力にはかなうわけなくて、ズルズルと喧嘩の渦中に引きずり込まれていく。
「テメェ!!さっきはよくも!!!」
「うわっ」
背後から男に殴りかかられ、すんでのところで避ける。
バキッ
あぁもう。癖で殴っちゃったよ。
痛いから素手で殴るのあんまり好きじゃないのに。
その間に鳴さんは、既に他の奴を吹っ飛ばしててて…。
「じゃ!愛しの律ちゃんはここらへんの雑魚よろしく!!」
なんて言いながらウインクしやがる。
こいつこのまま私を置き去りにする気だな!!
「あ!ちょ!鳴さん!待てこの!!アホ金髪!!」
「え!心の声こっわ!」
先輩とか関係ない。今はこの金髪を殺したい。
が、
ブンッ
「あっぶな」
この中でそれは不可能。
まじであとで殺そうと思う。
バキッ
「…グッ!!!」
くそぅ…。しょうがない。せっかくここまで来たんだ。一旦入ったら出ていくのは困難極まりないし、倒しがてら携帯でも見つけよう。
それにはまず武器が必要だ。
ブンッ
さて、あいつがいい。
「おらぁ!!!」
姿勢を低くし、振り回される鉄パイプをギリギリで躱す。
私が姿勢を低くしたことで上から叩き潰そうと拳を振り上げる男の脛を蹴り、その反動で地面についた手を軸に反対側の男の腹を蹴ると、数メートル吹っ飛んだ。
「は!?」
「驚いてる暇なんて、ないよ」
動きが遅いんだよ。
差し出されたままの鉄パイプをグイッと引くと、男はバランスを崩す。
「ぐぇっ!!」
その男の腹を蹴ると、簡単に鉄パイプが手から離れた。
「てめぇ!!!!」
バキッ!!
「うぐっ!!!」
ブォンッ!!
「…いい音」
鉄パイプを振り回すと、空気を切る音が耳に響く。
接近戦は些かリスクがあるからね。
さて、即効で蹴散らしていくか。
と、思ったときだった。
この状況でサボるのもすごいし、一人は一向に降りてこないし、佐々木夕は釘バットから木刀二刀流になってるし、この人たちのポテンシャルが本当に理解できない。
ていうか…
「私このまま帰ってもバレないんじゃないか」
実はもうやる気なんてどこかへ行ってしまっていて、『帰りたい』一択なのだ。
だがしかし。
何故帰れないかというと、私の携帯ちゃんが人質にされているからだ。
正直どこにあるか分からないし、かと言ってあの喧騒の中に「私の携帯どこにある?」と聞きに行くのも無理な話だ。
だから、あわよくば誰かが見つけてくれないかなー、などと思っているのだが…。
喧嘩中に人の携帯なんかに気なんか回す奴、いないよなぁ。
なーんて呑気に思っていると、
クンッ
「わわっ」
いきなり袖を引っ張られる。
「え、ちょ、なんですか!」
「まじで疲れた!!そろそろ最終兵器投入するわ!!」
「誰が最終兵器だこら!!」
皆さんお分かりだろう。金髪ホストである。
「嫌ですよ!!!」
「俺も嫌!!」
「とか言って鳴さん余裕じゃないですか!」
「余裕だけど時短したい!!」
「誰が時短アイテムだこら!!!」
ていうか余裕なんじゃねぇか!!
全力で抵抗してみるも、男の力にはかなうわけなくて、ズルズルと喧嘩の渦中に引きずり込まれていく。
「テメェ!!さっきはよくも!!!」
「うわっ」
背後から男に殴りかかられ、すんでのところで避ける。
バキッ
あぁもう。癖で殴っちゃったよ。
痛いから素手で殴るのあんまり好きじゃないのに。
その間に鳴さんは、既に他の奴を吹っ飛ばしててて…。
「じゃ!愛しの律ちゃんはここらへんの雑魚よろしく!!」
なんて言いながらウインクしやがる。
こいつこのまま私を置き去りにする気だな!!
「あ!ちょ!鳴さん!待てこの!!アホ金髪!!」
「え!心の声こっわ!」
先輩とか関係ない。今はこの金髪を殺したい。
が、
ブンッ
「あっぶな」
この中でそれは不可能。
まじであとで殺そうと思う。
バキッ
「…グッ!!!」
くそぅ…。しょうがない。せっかくここまで来たんだ。一旦入ったら出ていくのは困難極まりないし、倒しがてら携帯でも見つけよう。
それにはまず武器が必要だ。
ブンッ
さて、あいつがいい。
「おらぁ!!!」
姿勢を低くし、振り回される鉄パイプをギリギリで躱す。
私が姿勢を低くしたことで上から叩き潰そうと拳を振り上げる男の脛を蹴り、その反動で地面についた手を軸に反対側の男の腹を蹴ると、数メートル吹っ飛んだ。
「は!?」
「驚いてる暇なんて、ないよ」
動きが遅いんだよ。
差し出されたままの鉄パイプをグイッと引くと、男はバランスを崩す。
「ぐぇっ!!」
その男の腹を蹴ると、簡単に鉄パイプが手から離れた。
「てめぇ!!!!」
バキッ!!
「うぐっ!!!」
ブォンッ!!
「…いい音」
鉄パイプを振り回すと、空気を切る音が耳に響く。
接近戦は些かリスクがあるからね。
さて、即効で蹴散らしていくか。
と、思ったときだった。
