この部屋に残っているのは10人ほど。
女2人に男10人か…。
普通に考えたら多いのかもしれないが…、随分と数を削ってくれたものだ。
そりゃそうか。こいつらの一番の狙いは私たちをボロボロにすることではなく、天を落とすことだからな。
「東堂…」
「愁さん、耐えろだって」
「…いくら東堂でも」
「いけるな」
「いけるのか」
小声でそう軽口を叩いてみるが、小田は相変わらず顔面蒼白。
そして、いけるな、と言いつつ、戦えない人がいるこの状況になったことがないので、若干の不安はある。
「ほんっとにこの女2人好きにヤっちゃっていいわけ!?」
「まじだって」
「仙道さん神!!!」
「カメラ用意したか?」
「俺自分用に携帯でも撮っとくわ」
「え!俺も!」
頭の悪い男が楽しそうに吠えて…、今からどうなるかも知らずに。
そっと左手を右袖の中に入れると、シャキ…と小さく刃が出る音がする。
拉致や誘拐なんて、素行の悪い組では横行していて、私たちがその対策をしていないはずがない。
靴の中や袖、裾周りにも小さい刃が隠されていて、結束バンドぐらいの拘束具なら切れるようになっている。
ちなみに陽ちゃんも毎日付けていっているはずだ。
ブツッ
結束バンドが外れると、手元がフッと軽くなる。
小田のも外してやりたいが、その時間はないようだ。
「さーて、お楽しみの時間だ」
カメラ片手に気持ち悪い笑みを浮かべる男たちを冷めた目で見るが、それにさえも気づいてない様子。
チラリと、ここに来た時から視界に入っていた角材に目を向ける。
「小田、私が合図したら隅に走れ」
「え、う、うん」
「えー?なんだってー?」
お前らに言ったんじゃないわ。
さて…、
床についた手にグッと力を入れる。
最近だいぶん鍛えていたからな。
いい実践練習にはなりそうだ。
「じゃ、お前から…」
男の手が私に伸びてきた瞬間、
ドンッ
手を軸に、両足を振り上げる。
「ぐぇっ!!」
男は綺麗に後ろへ吹っ飛び、一瞬男たちの動きが止まった。
「小田!!!」
「!!!」
小田の名前を叫ぶと、それが合図だと理解したらしく、小田は一目散に端に逃げる。
まったく、逃げ足だけ速いんだよなこいつ。
そのまま地面に着地し、数メートル先に落ちている角材を手にとる。
「な、なんだ!!」
「おい大丈夫か!!」
「吹っ飛んだぞ!!」
「拘束してたんじゃねぇのかよ!!」
あーあ。滑稽滑稽。
狼狽えているその時間が勿体ない。
女2人に男10人か…。
普通に考えたら多いのかもしれないが…、随分と数を削ってくれたものだ。
そりゃそうか。こいつらの一番の狙いは私たちをボロボロにすることではなく、天を落とすことだからな。
「東堂…」
「愁さん、耐えろだって」
「…いくら東堂でも」
「いけるな」
「いけるのか」
小声でそう軽口を叩いてみるが、小田は相変わらず顔面蒼白。
そして、いけるな、と言いつつ、戦えない人がいるこの状況になったことがないので、若干の不安はある。
「ほんっとにこの女2人好きにヤっちゃっていいわけ!?」
「まじだって」
「仙道さん神!!!」
「カメラ用意したか?」
「俺自分用に携帯でも撮っとくわ」
「え!俺も!」
頭の悪い男が楽しそうに吠えて…、今からどうなるかも知らずに。
そっと左手を右袖の中に入れると、シャキ…と小さく刃が出る音がする。
拉致や誘拐なんて、素行の悪い組では横行していて、私たちがその対策をしていないはずがない。
靴の中や袖、裾周りにも小さい刃が隠されていて、結束バンドぐらいの拘束具なら切れるようになっている。
ちなみに陽ちゃんも毎日付けていっているはずだ。
ブツッ
結束バンドが外れると、手元がフッと軽くなる。
小田のも外してやりたいが、その時間はないようだ。
「さーて、お楽しみの時間だ」
カメラ片手に気持ち悪い笑みを浮かべる男たちを冷めた目で見るが、それにさえも気づいてない様子。
チラリと、ここに来た時から視界に入っていた角材に目を向ける。
「小田、私が合図したら隅に走れ」
「え、う、うん」
「えー?なんだってー?」
お前らに言ったんじゃないわ。
さて…、
床についた手にグッと力を入れる。
最近だいぶん鍛えていたからな。
いい実践練習にはなりそうだ。
「じゃ、お前から…」
男の手が私に伸びてきた瞬間、
ドンッ
手を軸に、両足を振り上げる。
「ぐぇっ!!」
男は綺麗に後ろへ吹っ飛び、一瞬男たちの動きが止まった。
「小田!!!」
「!!!」
小田の名前を叫ぶと、それが合図だと理解したらしく、小田は一目散に端に逃げる。
まったく、逃げ足だけ速いんだよなこいつ。
そのまま地面に着地し、数メートル先に落ちている角材を手にとる。
「な、なんだ!!」
「おい大丈夫か!!」
「吹っ飛んだぞ!!」
「拘束してたんじゃねぇのかよ!!」
あーあ。滑稽滑稽。
狼狽えているその時間が勿体ない。
