狂気のお姫様


そのまま女たちをボコボコに殴ってると、

「くそ…てめぇ…殺す…」

「あ、起き上がっちゃった」

後ろから呻き声が聞こえてきて、男たちが復活した様子。といっても瀕死状態だけど。

最初に顎を蹴りあげた男も起き上がっているが、顎は割れてそうだ。


「イッ!!きゃぁあ!!!」

髪を掴みあげている女を男たちの方へ投げやる。

が、誰も受け取ろうとはせず、そのまま硬い床に打ち付けられている。

ひど。


「全員で行くぞ…おい」

「分かってるって…」


さすが不良校。

女に負けたなんて不名誉すぎるもんね。


未だ無傷の私に再び挑もうとするなんて。




「無駄なのになぁ」

ポツリとそう呟くが、そんな言葉は知らないとでもいうふうに男たちは殴りかかってくる。


「うわぁぁあああ!!!」

バキッ

「ゲッホッ!!!!」

ガスッ

「ウグッ!!!!」


気絶しないように、絶妙な強さで殴り返す。

気絶なんてしたら面白くないからね。






どれだけやったのだろうか、彼らの疲労はもう限界のようだ。


そろそろ頃合いだろう。

床の上で「ヒュ-ヒュ-…」と今にも途絶えそうな苦しそうな息を聞きながら、物置の山からあるものを取り出す。



「な…なん…だ」

今日使おうとは思ってなかったんだけどな、まぁ実験だ。


まぁまぁ大きいので、学校に持ってくるの苦労したんだよな。

陽ちゃんにドン引きされたもん。



ピッ

スイッチを押すと、中でモーターが動いている音がする。


「さて、私も逃げないと」



箒を拾って、窓の方に行って鍵を開けていると、早くもアレはスタートしたみたいだ。

予想より早くてちょっぴり焦る。



「は…なんだ…あれ」

横たわってピクリとも動いてない彼らに逃げる術はない。

地獄を味わえ。


「ゲホッ!!ゲホッ!!!!!」

「ぎゃぁぁあ!!!!!!!!!!」

「いでぇえ!!いでぇぇええええ!!!!」


バンッと窓を閉め、つっかえ棒がわりに箒を窓に立てかける。

密室の完成だ。



いやぁ、ほんと威力あるな。

唐辛子エキス。