「は?」
「え、なに、こいつ気絶してんじゃ…は?」
あー、驚いてる驚いてる。
まさかこんなただの女子高生に男が吹っ飛ばされると思わなかったのか、例に倣って驚く輩たち。
「いやいやいや!!まぐれでしょ!!ちょっと!!この女早くやりなさいよ!!」
「分かってるって!!」
女のおつむは弱いし、歯ごたえなさそうだな。
他に何かいい武器ないかなー。
キョロキョロと辺りを見渡すと、
「あ」
テープでとめられ、筒状になっているあいつが目に入った。
「は?何してんのあいつ」
これは地獄だなぁ、と心の中でほくそ笑みながら、その筒を腕に通す。
「ガン●ムみたい。うける」
自分で笑っちゃったら元も子もないが、手には箒の柄、腕には長い紙筒。ダサすぎるだろ。
「あ、あいつ頭おかしんじゃない?」
その言葉にクルッと彼らに向き直る。
「んー。これが何か分かんない?」
「は、はぁ?」
「分かんないかぁ」
まぁ、こんなもの使う学生早々いないもんな。しょうがない。フェアじゃないから教えてやろうじゃないか。
「紙ヤスリだよ」
「はぁ?」
彼らはなんでそんなもの…とでも言うような表情。
なんでこんなもの???
うん。それは後で分かるよ。最悪の形で。
「何ふざけてんのか知らねぇけど、大人しくしてくれよ?」
少しは本気になったのか、さっきのおチャラけムードは消え去っている。
今度は3人がかりで私のことを抑えようとしてくるが、雑魚が何人増えたって変わらない。
箒の柄を掴まれた瞬間に、膝を曲げ姿勢を低くする。
「ウグッ!!」
掴まれている部分を中心点に、右側の男に反対部分を思い切り回し打つ。
「てめぇ!!!!」
「きゃーこわーい」
そのまま左側の男に蹴りを入れると、少しだけ吹っ飛んだので、空いたスペースに左足を置き、身体を反転させて右足で真ん中の男の腰部分を蹴った。
「イッ!!!」
あーあ。もうちょっと身長あれば顔を狙えたのに。男の人身長高いんだよな。
一瞬の間に男3人は床に転がるが、こちらは全然本気を出してないので、まだ這い上がる余裕はあるだろう。
「このクソアマ!!」
殴りかかってきた男の右腕をすれすれで躱し、紙ヤスリをつけた腕で顔を殴ると、
「いでぇぇぇえ!!!!!!!」
わーお。
顔の皮が…おお…言葉にするのもグロい。
痛そうすぎる…。見るだけで痛い…。
紙ヤスリさんは超強力な武器みたいだ。
