狂気のお姫様



しかしこいつら、鹿島杏奈の命令で動いたわけではなさそうだ。鹿島杏奈もバカではないので、こんな頭の悪い奴を私に向けてくるとは思えない。

まぁ、鹿島杏奈が関わってるか関わっていないに限らず、私は自分のやりたいことやるだけなのだが。


「勝手に傷ついてるだけなんじゃない?」

被害妄想甚だしいっての。


「そんな言い方ないでしょ!」

「素直に認めれば助けてあげても良かったんだけどね」

認めるも何も、やってないものをやったと言えと言われても。

ほんと頭の悪い奴らだ。



「何もしなかったらこっちも何もしなかったんだけどね…」


ポツリと呟くが、その言葉はこいつらには届かない。




「もうやっちゃっていいよ」

女は男たちにそう言うと、一歩ずつ後ろに下がる。


なんの権限があって私を『やろう』とするのか。

こいつらの言っていることはちゃんちゃらおかしいのだが、こちらが何を言ってももはや無駄だ。



いちいち説明するのも面倒なので、相手をしてやろうと思う。





幸いにも、ここにはいろいろ揃ってるし。




「別に東堂さんに恨みがあるわけじゃないんだけどな〜」

一人の男が教室の入口に近づく。

私はそれを無言でじっと見つめ、





カチャッ

鍵を閉めた瞬間、バレないように口角を上げた。




「いや、ていうかあたしたち出るし。鍵かけないでよ」

「えー、東堂さんがボロボロに喘ぐところ見たくないのかよ」

「は?殴るならまだしもヤるのなんか見たくないし」


女二人は、男たちに任せて教室を出るつもりだったらしいが、



ガタッ


「えっ」


それは叶わない。


「は、開かないんだけど」

「嘘でしょ。まだ鍵かかってんじゃないの?」

「いや、ちゃんと開けたから」

「は?意味分かんない。壊れてんじゃないの?」

「はぁ?こんなもん壊せばいいんだよ」

「ちょっと!どうにかしてよ!」




さて、獲物がつれたつれた。

どう料理してやろうか。