狂気のお姫様

2日間に渡るテストが終わった。

「だめだ。死んだ。これは死んだ。詰んだ。完全に詰みだ」

「何呪文言ってんの」

「死んだ死んだ。私来年2年になってる?進級してる?ていうか超難しくない?」


受けてみると、やっぱり簡単。正直、0点さえとらなかったら進級できるらしいので勉強は全くしてないし、なんなら昨日はこの前からせっせとつくっていた武器を完成させたほどだ。

なのになんでこの女はこんなに死んでるのか。

「0点はないでしょ」

「なんかもうパニクって全部の解答欄1個ズレてる気がしてきたもん…」

「それは死亡」

「え、待って。ちゃんと名前書いたかな」

「小学生かよ」

「記憶ない」



完全に廃人となった小田を慰め、今日は豪勢にパフェでも食べて帰ろう、と教室を出る。

小田の彼氏の学校はまだ明日もテストがあるらしく、一緒に帰れないそうだ。そういえば、小田の彼氏がどこの学校なのかも知らないな。

だが別に興味があるかと聞かれたら別にない。小田と恋バナなんて全くしないからだ。

私のハッピースクールライフ予定では、仲の良い女友達と恋バナして…というのを想像していたが、実際の女子高生なんてこんなもの。いや、小田のせいか?小田だからこんななのか?他の女子たちはもっとちゃんと女子高生してるような気が…。


だからこそ、鳴さんのストーカー、直子さんとやらはすごいと思う。

ちなみにあれから何もないが、何もないのが1番怖い。偽名を使ったし顔も認知されてないから、まだ探し回ってる段階なのかとも思うが…。

まぁ、別に自分からどうこうするつもりはないので、あちらからきたときに対応しようとは思う。

襲いかかってきた暁には、昨日完成させたあの武器を使って撃退しよう。

さすがに誰かで実験するのは可哀想だから、誰か襲ってきてくれないかな、と思っているほどには使いたい。

効果が分かったら改良、小田にも護身用としてあげようかな、なんて。



そしてだ。

結局髪型は変えてないものの、羽賀愁とも会ってない。

あの日の羽賀愁はなんだったんだ、と思うほどに謎は深まるばかり。まぁ髪の毛剃られるよりは何もしない方がマシなので別にいいけどさ。

最近よく話しかけられるなとは思う。前までは存在してるのかも怪しかったが、伝説のポ●モンではなくなってきているかもしれない。

ちなみに、佐々木夕は1番最初に出てくる雑魚ポ●モンだ。




「もうこんな日は何も事件が起きず、考えることもなく過ごしたい…」

そんなにテストができなかったのか、半泣きの小田さん。

そもそもシャーペン1本でのぞむあたり、勉強へのやる気は皆無なのに、なぜそんなに落ち込めるのかが不思議。


だけど、

「そんなこと言ってるとくるんだよ」

「……何が」


何がって、そりゃあ…、


「あ!律ちゃん小田ちゃんミッケ! !!」



「…」

「ほらな」