バツイチ美女と 御曹司

同じ家に暮らしていてもいても、朝以外は
すれ違ってしまう日々が年末まで続いた。

朝は必ず二人で食べると決めて裕も前夜
遅くなっても必ず朝は、マリの料理を
食べてから仕事に行くという日課は
死守していた。

怒涛の年末が過ぎてお正月は、
二人でまったりと過ごした。

マリは頑張って三十一日に
おせちも用意した。

はじめて二人だけのお正月を過ごすので
マリは張り切って台所に立った。

裕は寂しがったが、マリがおせちは
手作りすると言ってきかなかったので
あきらめてせっせと大掃除をしてくれた。

テラスもマリと一緒に暮らすようになって
少しづつ整えていったので今では
屋上庭園のようになっている。

マリがイングリッシュガーデンを時間を
かけて作り上げていったのだ。

ハーブのエリア、春夏のエリア、秋の花の
エリアという感じでエリア分けした。

それによっていつもどこかにお花が
咲くようにしたのだ。

プランターに植えたものをエリアごとに
木の低い柵で囲ったりレンガで囲ったりと
工夫して、地植えにできないデメリットを
カバーしている。

結構、さまになっているとマリは満足げだ。