バツイチ美女と 御曹司

また、東京にステイする親族や新郎新婦の
関係者はホテル･ラ・ルミエール東京を
希望していることもあり、ナタリーは、
裕に支配人に話を通してもらっていた。

装花は円山花壇が引き受けたので、
ナタリーは一番大きな問題が解決したと
言って喜んでいた。

円山花壇やマリの紹介で出席者の観光の
希望もスケジューリングもしっかりと
任せるところができて、ナタリーには
感謝された。

これで、ニューヨークに帰っても、あとは、
ビデオ会議で詳細を詰めていくことができる
ので、二月頃に再度東京に来るという
スケジュールで大丈夫そうだと言って
ナタリーはご機嫌でニューヨークに
帰っていった。

あっという間に十二月になり、
裕とマリはルミエールの妖精の
カップル限定のクリスマスイベントに
参加してとても楽しませてもらった

光あふれる森をイメージした
イルミネーションが
庭園に展開されている。

そして、中央に大きなクリスマスツリーが
光り輝いている。

飾りはあまりつけずに妖精たちをかたどった
光の飾りがツリーの周りを飛び交って
いるように配置されている。

赤やブルーや、緑、黄色、ピンクと言った
カラフルな光の妖精たちが、
白いイルミネーションで飾られたツリーや
森の木々の周りに飛び交っているのだ。

妖精たちの家をイメージした光の家も
作られてあった。

その窓から顔をのぞかせている妖精や小屋の
煙突に入ろうとしている妖精、屋根に
座っている恋人たちの妖精等、
とてもロマンテイックで愛らしい。

ルミエールの妖精には、むしろこの
イルミネーションとの方が相性がいいと
マリは思った。

何といってもルミエールの妖精は、
光の妖精という意味なのだから…。