バツイチ美女と 御曹司

簡易的な教会をそのテントの中に作って
しまうのだとか、そんな事できるの？と
椿がこっそりマリに尋ねたが、
マリはナタリーならやれないことはないと
思うと答えた。

そして洋館内で会食が予定されている。

アメリカ式と日本式を融合させたような
スタイルになるそうだ。

新郎がアメリカ人新婦が日本人。

新婦がニューヨークで新郎の秘書を
やっているそうだ。

新郎は某グローバル企業の副社長だと
いうことなので超のつくセレブだ。
だいたいナタリーの顧客はそんな人達
ばかりなのだが…

装花は、庭に造られる教会と、邸内の控室や
会食の会場となるボールルーム、
そして、特に注力したいのが記念写真の場所
となる玄関ホールから階段室ということだ。

階段は二階の両サイドから降りてきて途中の
踊り場で一つになるという本格的な洋館や
お城の階段のような形式だ。

パリのお城の階段がまさにこんな感じ
だったのだ。

ただ、もっと長く広い物だったけれど…

ナタリーは円山花壇の規模と、
パリのお城での結婚式の経験があるマリが
いるなら大丈夫だと思って、
声をかけたと言っている。