バツイチ美女と 御曹司

もう一部屋をマリが好きに使っていいと
言ってくれた。

でも寝室は一緒だとくぎを刺された。

大きなウオークインクローゼットが
別にあってマリの服もそこに十分入った。

主寝室にもクローゼットがあるので
収納はとても充実している。

玄関の横にはシューズクローゼット
もある。

裕のゴルフバックやスノーボードに
サーフィンボードまであった。

裕はアウトドア派なのだろう。

マリには縁のないものだ。

スノボードもサーフィンもやったことはない

スキーは優依たちと一度行ったことはあるが
滑れるようにはもちろんならなかった。

結婚が早かったのでそんな楽しみも知らずに
来たのだなあと少し寂しくなったマリだった

シューズクロークにはシューズが置いてある
棚が何段もありコートをかけるコーナー
まであった。

マリは自分の靴三足だけ棚に
置かせてもらった。

裕は靴もたくさん持っていた。

マリはロンドンから帰ってすぐに目黒の
お店で働き始めたのでおしゃれして出掛ける
事も少なく、服も靴も驚くほど少なかった。
長い間立っていても疲れないように、いつも
履いているスニーカーと低いヒールの
シンプルデザインのパンプスと
ロンドンやパリで重宝したアンクルブーツ
だけだ。