ちゃんと目を見て。上辺だけで言っていないと伝えたかった。 それが伝わったのか、少しだけ口角を上げてくれて、〝私もだ。柚葉は大事な私の想い人だ〟と小さく声が聞こえる。 そして徐(おもむろ)に着流しの袂とゴソゴソと探ると、袂から出てきたのはシロツメクサだった。 枝は真ん中ほどで折れ曲がり、花びらは所々ちぎれている。 袂に入れて歩き回っていたせいで、ぐちゃぐちゃになっていたが、いつか旦那様からもらった、竹籠に入っていたそれを思い出して、ほっこりした。