いろんな憶測を浮かべたけど、旦那様の表情の重さを見て、何も聞かずに分かったと返事をするのが最善だと察した。


両親にも家を空けられることを説明して、同じようにおにぎりを持たせようとしたけど、断られていた。




その日の夕方、日が沈む前には出たいという旦那様の希望で、早めにお風呂を沸かして、夕方の納入は両親に任せた。



両親が納入に行くことはよくあることで、その間一人になることは当たり前。

寂しいと思ったことはない。



今日は旦那様と二人なのに、心の隙間風が強く吹いている。


特に凝った用意もなく、何も持たずに玄関に立った旦那様。