それから休憩時間が終わって、結果発表の時間が来た。



ドキドキする…。



下の順位から順番に発表される。



そして5位まで来た。



あたしの去年の成績は、調子もあまり良くなくて3位。



愛姫は去年2位で、めちゃくちゃ悔しかった。



去年よりずっとコンディションも良いし、今年は期待できるはず。



「3位はこの方です」



司会者の人が間を開ける。



多分3位ではないと思う。



と思いながらも思わず祈ってしまう。



「エヒメ・シマダ!」



3位は愛姫だった。



これで、去年よりあたしの順位が上回ったことは確定したわけだ。



ということは、愛姫よりあたしの成績の方が良い事も確定。



とりあえずの目標は達成した。



でも問題はこれからだ…。



狙いは優勝。



「それでは、2位を発表します!」



手を合わせて祈った。



優勝優勝優勝…。



「2位は…ミカゼ・イワサキ!」



2位…。



悔しい…。



愛姫にも勝てたし、順位も上がったけど…。



だけど優勝できなかった…。



「ミカゼ、オメデト!」

「愛姫…」

「デモ悔しい! Next time is my turn to beat you!(来年はあたしが絶対勝つよ!)」



愛姫は本当に良いライバルだ。



あたしも絶対来年こそは優勝する。



それからエキシビジョンマッチ。



普段ロングボーダーとして活動してるけど、エキシビジョンではショートボードで乗る。



ショートボードもあたしはプロレベルだ。



ショートとロングのどちらかでプロになるか決めるとき、本当に悩んだ。



親はロングボーダーだから、比べられたくないって思いでショートにしようと初めは思った。



だけど、やっぱりロングのゆったり感が好きで。



それに、ロングを極めることで、プライドに懸けて父親をロングで越そうと思ったんだ。