そして数週間後、今日は大晦日。



夏葉と一緒にあたしの家でくつろいでる。



いや、多分くつろいでるのはあたしだけ…。



ママもパパもいる家で、夏葉は緊張って感じだ。



いつまで経っても慣れないね…。



でも、ママとパパが夏葉を呼べって言ったんだもん。



夏葉が二人の誘いを断れるわけないじゃん?



「あんたの写真見たよ。波もサーファーも生き生きしててすごい良かった」

「あっ、ありがとうございます…」

「ほら、もっと飲みな」

「どうも…」



ママが夏葉にアルハラしてる…。



もう何杯目?



夏葉ってお酒強いと思うんだけど、ちょっと顔が赤くなってきてる。



「ママストップ!」

「なによ」

「夏葉にこれ以上飲ませないで!」



夏葉があたしに「助かった」という顔を向ける。



夏葉を守るのはあたしだ!



なのに…。



「俺とも飲めよ」



パパが夏葉に言った。



「パパ!」



あたしがパパにしかる。



でも、夏葉があたしの顔を「大丈夫」と見た。



本当に…?



「あの岩崎龍臣さんと飲めるとか光栄すぎる…」



なるほどね…。



それから夏葉は更に飲んだ。



結構キテそう…。