誰かの悲鳴を皮切りに、駅前にいた人々がパニックを起こす。我先にと逃げ出そうとして転ぶ人が現れ、紫月の声は叫び声と泣き声にかき消されていく。
「太宰!」
気が付くと、逃げる人の波にアノニマスが飲み込まれてしまいそうになっていた。彼女は怯えた顔をしている。その手を紫月は素早く掴んだ。
「アノニマス!」
紫月は強い力でアノニマスを引っ張る。刑事として鍛えているおかげか、アノニマスを救出することに成功した。アノニマスを抱き締めているような形になり、紫月の胸が高鳴っていく。
「アノニマス、大丈夫か?」
「ああ。……ありがとう」
紫月は人の少ないところへアノニマスを連れて移動する。そして、近くにあったベンチに彼女を座らせた。
「俺は何が起きたのか現場を見てくる。ここにいてくれ」
「わかった」
アノニマスに背を向け、紫月は爆発をした辺りへと走る。爆発した場所は黒焦げになり、異臭が鼻をついた。
(この臭いは……!)
紫月は足を止める。目の前に、思わず目を逸らしたくなる光景があった。
「何でこんなことに……」
紫月がその震えた声を聞いて振り返ると、優我と智也が真っ青な顔でその場にへたり込んでいた。
「太宰!」
気が付くと、逃げる人の波にアノニマスが飲み込まれてしまいそうになっていた。彼女は怯えた顔をしている。その手を紫月は素早く掴んだ。
「アノニマス!」
紫月は強い力でアノニマスを引っ張る。刑事として鍛えているおかげか、アノニマスを救出することに成功した。アノニマスを抱き締めているような形になり、紫月の胸が高鳴っていく。
「アノニマス、大丈夫か?」
「ああ。……ありがとう」
紫月は人の少ないところへアノニマスを連れて移動する。そして、近くにあったベンチに彼女を座らせた。
「俺は何が起きたのか現場を見てくる。ここにいてくれ」
「わかった」
アノニマスに背を向け、紫月は爆発をした辺りへと走る。爆発した場所は黒焦げになり、異臭が鼻をついた。
(この臭いは……!)
紫月は足を止める。目の前に、思わず目を逸らしたくなる光景があった。
「何でこんなことに……」
紫月がその震えた声を聞いて振り返ると、優我と智也が真っ青な顔でその場にへたり込んでいた。


