「太宰、夏目、来たのか」
「芥川さん、お疲れ様です!」
紫月と蓮は修二に同時に言い、頭を軽く下げる。紫月はアパートの吹き飛んだ部分を見つめ、「今回も酷いですね」と言った。修二が頷く。
「ああ。被害者は203号室の司馬卓郎(しばたくろう)さん。五十六歳。工場で働いてる」
修二の話した被害者の情報に、紫月はため息を吐きたくなった。普通の一般人ならば、このような事件に巻き込まれた場合、身元確認に時間がかかることがほとんどである。
「被害者は前科者ですか」
「ああ。詐欺の常習犯だ。最近だと、五年ほど前に国際ロマンス詐欺をして逮捕されている」
紫月と蓮は顔を見合わせた。この連続爆破事件は、過去に何らかの罪を犯した者をターゲットに爆弾が送り付けられている。しかし、爆弾を用いているため犯人と同じアパートに住んでいる善良な市民も犠牲になっているのだ。現に今回の爆破でも、卓郎の住んでいる部屋の隣や下の階の住民が怪我を負っている。
「芥川さん、お疲れ様です!」
紫月と蓮は修二に同時に言い、頭を軽く下げる。紫月はアパートの吹き飛んだ部分を見つめ、「今回も酷いですね」と言った。修二が頷く。
「ああ。被害者は203号室の司馬卓郎(しばたくろう)さん。五十六歳。工場で働いてる」
修二の話した被害者の情報に、紫月はため息を吐きたくなった。普通の一般人ならば、このような事件に巻き込まれた場合、身元確認に時間がかかることがほとんどである。
「被害者は前科者ですか」
「ああ。詐欺の常習犯だ。最近だと、五年ほど前に国際ロマンス詐欺をして逮捕されている」
紫月と蓮は顔を見合わせた。この連続爆破事件は、過去に何らかの罪を犯した者をターゲットに爆弾が送り付けられている。しかし、爆弾を用いているため犯人と同じアパートに住んでいる善良な市民も犠牲になっているのだ。現に今回の爆破でも、卓郎の住んでいる部屋の隣や下の階の住民が怪我を負っている。


